ゴア その4 アッシジの聖フランシス教会 [おもしろインド生活]
間がずいぶんあいてしまいましたが、久々のゴア日記です。
フランシスコ・ザビエルの眠るボム・ジェズ教会の向かい側に
道路をはさんで建つ白い建物。
ここもまた、「えーっ これインド?」 と思うような景色でしょう。
右が 大司教座教会 で、左は アッシジのセント・フランシス教会。
どちらも17世紀に完成したもので、世界遺産です。
真っ白な外観が青い空に映えるアッシジのセント・フランシス教会ですが
一歩中に入ってみると
内部は薄暗くて時代を感じさせる佇まいです。
天井にも、壁にも、床にもレリーフがほどこされています。
ボム・ジェズ教会ほど金ピカではありませんが、
落ち着いた色調で、とてもすばらしいものです。
教会には 考古学博物館 が併設されています。
陳列物はどれも無防備でびっくり。
教会を出て左側にまわると、こんなものもありました。
ポルトガル軍はゴアの街を占領し、破壊して、自分たちが理想とする街をつくりあげました。
長い歴史の中で、それが良いことなのか、悪いことなのか……。
世界遺産には目には見えない様々なドラマが隠されていますね。
ゴア その3 ボム・ジェズ教会 [おもしろインド生活]
昨日、ゴアの空港に降り立ったとたん、
ムッとした空気に混じって、さーっと 「潮の香り」 がしました。
滞在しているホテルは海辺からかなり離れてはいますが、
窓を開けると空気が湿っぽく、塩分を含んでいるような。
くせ毛はますますひどいことになり、
皮膚は汗かいてないのにべたっとして、口の周りをなめると塩辛くなってるわー。
ゴア州はインドで一番小さい州ですが、
かつて世界中からヒッピーたちが集まってきた美しいビーチがいくつもあり、今
でもビーチリゾートを楽しむ欧米からの観光客が多いそうです。
でも私は、もうずっとずっと前に日焼けがこわい年齢に突入していますから、
昼間のビーチには近寄らず、
今日は 世界遺産の 教会めぐり~。
昨日たのんでおいたガイド兼タクシーは予定の時間に来てくれて
よかったー と思ったのも束の間、
ドライバーさんは英語があまり出来ないようで、
行きたいところを書いたメモをわたしても読めません。
仲間のドライバーにあれこれ聞いてますが、埒が明かない様子。
たよりなさそうなのに当たっちゃったわー まいったな。
そうこうしてるうちに別のドライバーがやって来て、車はそのままでチェンジです。
こんどはえらく調子のよいお兄さん。やたらと話しかけてきて
「フレーンズ、あんたたちは英語が通じるからいいねー(実は半分ぐらいしかわからない)、
前のお客はさっぱりだったよ。」などと勝手にフレンズ呼ばわり。
昨日来た道をまた戻り、パナジ市街を抜けて、
今日はまず オールドゴア へむかいます。
(ゴアというのは地名ではなく、州の名前で、州都はパナジです。)
オールドゴアは、16世紀初めにポルトガル領となってから東方貿易の拠点として栄え
「黄金のゴア!」と呼ばれていたころの都です。
ここはまた東方貿易だけでなく、
同時にまたキリスト教の東方への布教の拠点でもありましたので、
当時建てられた立派な教会がたくさん残っています。
ボム・ジェズ教会
キリスト教を日本に伝えたとして日本史の教科書にも出てくる有名人といえば
フランシスコ・ザビエル!
このザビエルさんの遺体が眠る棺が、安置されている教会です。
内部は祭壇以外はわりと簡素なつくりです。
木彫の上に金箔をかぶせた祭壇
聖堂の中から中庭が見えます。インドにいることを忘れそう。
おまけ
教会の門を出たところで、なんと 桜 に遭遇!インドで桜。八重の花が大きくて見事です。
インドのバイク [おもしろインド生活]
バイクマニアの方ならとっくにご存知とおもいますが、
インドには、ロイヤルエンフィールド という渋~いバイクがあるんですよ。
もとはイギリスの会社で、インドの工場でもつくらせていたのですが、
のちにイギリスの工場が閉鎖となったあとも、インドの工場は存続し、
現在はインドのチェンナイに本社があります。
バイク好きでもなんでもないけど、
ヨーロピアンなロゴがかっこいいでしょ。
おまけ
インドでは、バイクの二人乗りはふつう、間に子供をはさんでの三人、四人乗りも見かけます。
サリーを着た女の人は当然横座り。車輪にサリーの裾がまきこまれないように、インド仕様のバイクにはサリーガードというものがついています。(後輪の左側がオーブントースターの網みたいなもので覆われているのです。)
おもしろいのは、ターバンを巻いてるひとはノーヘルおっけー。でも、万が一倒れたときにターバンが飛んだりしないのかな。女の人はほとんどかぶってないし。
あと、風除けのためか、背中側を前にして袖をとおしてシャツをはおってバイクに乗ってる人を見かけました。これは台湾でもはやってましたよー。
インドでビール [おもしろインド生活]
春がそこここに感じられてうれしいこのごろです。反面、花粉症にはそろそろつらい季節ですね。
前の記事に写真アップしました!
ゴアの記事はまだまだ続きますが、今日は別の話題です。
インド人はお酒を飲まない。
べろんべろんに酔っ払ったインド人なんか想像できない
と思っていましたが、
来てからワインやビール好きが多いと知りました。
酷暑のインドで飲むビールは実においしいですもの。
以前にも書きましたが、なかでもKINGFISHERビールはおすすめ。
デザインもとてもおしゃれです。
おまけ
インドのひとは一般に手足がとても長~くて小顔なので、スタイル抜群ですが、
実はメタボなおなかのかたが多いのです。
ゴアからの帰りの便で同じ列にすわっていたおじさん(といってもまだ若そう)はその典型でした。
顔はすごく小さいのに、精一杯伸ばしてもシートベルトがまったく届かずで、そのままごまかしてたら、乗務員さんにみつかり。彼女が棚から取り出したのは、なんと延長ベルト。よくあることなのか、ささっと継ぎ足して、めでたしめでたしー。
帰国しました! [おもしろインド生活]
一昨日の深夜の便でデリーを発ち、昨晩ようやく家にたどりつきました。
インド時間の夜中一時過ぎに最初の機内食が出て、両隣のインド人が思い切り起こしてくれたのすが、私は眠気には勝てず。あー、最後のインド食だったのに。写真もなしです!
あまり寝た気がしないまま、早朝香港の空港に到着。きれいな飾りを見て、あっそうだった、今は春節だったんだと思い出しました。完全にインドボケ。
「福」の字と、「福」を象徴する「蝙蝠(こうもり)」
インド滞在中、ムンバイ(ゴアの北方)の近くでテロがありましたが、
今回も私は大きなトラブルに巻き込まれることもなく、おなかもこわさずで、無事帰国できてほんとによかったー。
お世話になった皆様、ありがとうございました。
インド は行くたびにますます興味がわいてきて、ますます面白くなる国です。
チャンスがあれば、ぜひぜひ行ってみてください。それもできるだけ 若い うちに!
楽しいけど、反面、いろいろな意味でハードでした。
前に書いた記事の写真は追々アップしていきますので、またご覧ください。
自立支援の手工芸物産展(写真UP!) [おもしろインド生活]
日本の寒さには比べ物になりませんが、今朝も冷えました。
こちらの建物はみな暑さをふせぐように建てられていますから、
陽の光ははいらないのに隙間風は入りたい放題。
もちろん暖房はなく、床は大理石みたいな石で出来ていて底冷えがします。
日中半袖でもいいくらいの気温になっても、家の中は寒々としています。
ゴアの旅行記はまだ途中ですが一昨日のお話を。
この季節は野外での催しに向いているからでしょうか、
ニューデリーの中心地でも手工芸品のバザールが開かれています。
またまたさそっていただいて、出かけてしまいました。
先週行ったスラジクンドのクラフツメラは大道芸も楽しめるお祭りですが、
こちらはもっと意識の高い団体が主催です。
手工芸品とその作り手を保護するための活動の一環として開かれています。
テントがずらっと並んでいるところは一見クラフツメラと似たようなかんじですが、
都会人好みのおしゃれなものが多く、
天然の染料を使った織物など質のよいものはそれにみあった値段をつけています。
伝統のある地方の特産品を売るお店にまじって、
新しくたちあげたと思われるモダンなデザインの商品を並べているブースもいくつかあります。
環境に配慮したお店で買いものをすると、
はぎれで作った布バッグや、紙袋に入れてくれます。
中には古新聞を利用したおしゃれなショップバッグも。
(ふだんでもファブリック関係のいくつかのお店では布バッグにいれてくれます。)
布製品のほかにもいろいろ。
きれいな凧やモビール
着いたのがお昼近かったので、途中フードコート(飲食コーナー)でご飯も食べ、
今回もあっという間に時間が過ぎました。
とてもとても楽しかったし、意義のある活動だと思いましたけど、
ここに集まるのは自分も含め限られた一部のひとたち。
スーパーでは紙袋や不織布の袋に入れてくれますが、
一方で道路には様々なゴミがあふれでいます。
学校に行っていないたくさんの子供たちを見るにつけ、エコというのは
お金や余裕のあるひとたちの言葉だなーとつくづく実感します。
彼らは道端の泥水の中でとびきりの笑顔で遊び、
渋滞する車の間をすりぬけて物を売り歩き、
廃棄ガスはおろか新型インフルエンザもなんのその。
今日も明日もたくましく生きなければなりませんから。
ゴア その2(写真UP!) [おもしろインド生活]
前記事の続き。まだ12日(金)のおはなしです。
夕食の時間にはまだ間があったので、ホテル内を散策することに。
部屋はプールのある中庭側に向いているのですが、
廊下づたいにぐるっと回ると反対側にも庭がありました。
おやおや これから何か始まるみたいですよ。
正面にステージが設けられていて、それに向かってたくさんの椅子が並んでいます。
どうやら結婚式のようです。
急いで下に下りて近寄ってみると、
壇上には新郎新婦やご家族と思われる面々。お坊さん?みたいなひともいます。
ドレスアップしたお客さんが三々五々集まって来て、席も徐々に埋まってきました。
すっかり日が暮れたので、
ライトアップされたお庭がいっそう美しく映えて雰囲気を盛り上げています。
インドでは(台北でもそうでしたが)道路を勝手に?封鎖して、
家の外にテントを貼っての披露宴が一般的です。
ホテルのお庭を貸切にするなんて、かなり裕福なおうちなのでしょうか。
お客さんも正装しています。
新郎新婦はにこにこしながらすわっていますが、
ステージ上でも客席でも常に人が立ったりすわったり歩いたりしています。
しばらく見ていましたがいっこうに進展が無いので、ごはんを食べに出かけました。
インドの結婚式は、一晩中ノンストップミュージックで踊りまくり、
儀式が一週間から一ヶ月も続くと聞いていましたので、
今晩はいったいどうなることでしょう。
おめでたい儀式にせっかく遭遇したのに、
かなり疲れてたので、ごめんなさ~い 半ばうんざり気味。
でも、そのあと大音量のMUSICがかかるでもなく
九時をまわったころに、いきなり何発か花火が上がって終了となりました。
日本と同じ大玉の打ち上げ花火でとてもきれいでしたが、
あまりに立て続けで、カメラを取り出す暇もなく終わってしまいました。
ホテル側の事情か、遠方からのお客様に配慮したのか、
それともこれが今風のスタイルなのか、
お上品な結婚式でした。
おまけ
去年撮影したものですが、
二軒の家の前庭をぶち抜きで使って設置された結婚式会場です。
まずは道路側から見たテントです。
紅白ではなくてピンク というところがいかにもインドらしいです。
門や塀ごとすっぽり覆ってしまっています。
テントの中です。
室内のように見えますが、
庭にカーペットを敷き詰め、ソファーやエアコンまで持ち込んでいます。
ゴア その1(写真UP!) [おもしろインド生活]
金土日とゴア州に行って来ました。
ゴア州はインド南部の西岸、アラビア海に面した小さな小さな州です。
同じインドでも、ここはもとポルトガル領だったところで、
キリスト教の教会や、ポルトガル風の建物が残っていて独特の雰囲気があります。
また一年を通して気温の変動が少ないので、避暑地であり避寒地でもあり
また、美しいビーチもあるので、
デリーなど海のないところに住むインド人や、ヨーロッパ人のリゾート地となっています。
ここなら「インドはちょっと…」というひとでもかなり楽しめそうでしょう。
それなのに。
デリーの旅行社のひとに手配をたのんでいたのですが、
すっかり忘れられていて、二日前になって何もやってないことがわかり……。
早く確認すればよかったのでしょうけど、またかというかんじです。
とにかく飛行機もとれたので出発しました。
どんなところに泊まるのやら。がっかりしないためにあまり期待しないでおこうっと。
デリーからゴアまでは直行便があります。
国内空港からまたなつかしいキングフィッシャー機に乗りました。
国内線とはいえセキュリティーチェックは厳しい!
ゴアまで三時間弱のフライトでしたが、
キングフィッシャーは映画も見れるし、ごはんも出るので、満足度高し。
おまけにベジタリアン用は大好きなパニール(チーズ)のカレーでした。
左がほうれん草とチーズのカレー、サフランライスをはさんで右側はじゃがいもコロッケを載せたトマト味のカレー。奥はりんごのサラダ。そのとなりはココナッツミルクにあまい春雨のようなものが入ったデザート。薄焼きとライムジュースもついて、どれもおいしかったです。
高度が低いので、地上の様子も見えます。
河にもほとんど水のないパサパサな大地がしばらく続いていましたが、
ゴアが近づくにつれて急に緑が多くなってきました。
ゴア州はインドでは少ない熱帯モンスーン気候。
簡単に言うとヤシの木やバナナの木が繁る 南国~ です。
ようやくゴア空港につきました。
外に出たら、わっ!暑っ。
デリーでは長袖にカーディガン着ても寒かったのに、いきなりじめっとした熱風。
お迎えの車にはエアコンはなく(ぜいたく言ってはいけませんね)、
ドライバーさんの英語は何言ってるんだか全然わかりません。
しかもお髭が立派で偉そうなお顔立ちなので、さからえない雰囲気。
空港から海沿いの道を走り、橋をわたって今度は北へ向かいます。
道路は一応舗装してあり、40分ほどで州都であるパナジに到着。
交通量がいきなり増えて我先に行こうとする車でぎゅうぎゅう詰めです。
ようやく通り抜けてマンドヴィという大きな川を渡り、さらに北上。
道の両側には田んぼや畑と、ヤシの木の林が続きます。
畑に植わっているのは、豆類とトウモロコシがほとんどです。
ところどころに青唐辛子やサトウキビも見えます。水田には青々とした稲。
すでに刈り取って、何もないところもかなりあります。
常夏だから、何回も収穫できるのかな。
水牛や山羊をたまに見かけますが、アグラに行ったときのように、道路まで出てくることはほとんどありません。
そんなのどかな風景の中を飛ばして、パナジから20分ほどでホテルに到着。
ウェルカムフラワー
中庭のプールを囲むようにしてたくさんの客室が並んでいます。
これは翌朝撮ったものです。
お部屋は最上階(4階)で広いけど可も無く不可もなくというかんじです。
バスタブはありませんが熱いお湯が出たので、もう万々歳です。
ともあれ無事に到着してよかった。
メラ(写真UP!) [おもしろインド生活]
スラジクンドというところで年に一度開かれる
Crafts Mela に行ってきました。
クラフツ・メラ というのは、
まあ言ってみれば インド版全国工芸物産展 みたいなものでしょうか。
インド各地から特色ある手工芸品を集めて、二週間ぐらい展示即売を行うのです。
手招きするようにくねくねと動いておもしろい吹流し。
入り口でまずチケットを買い(100円程度)、セキュリティーチェックを受け、
ようやくゲートの中へ。
ゲートもメインの通りもきれいに飾られていて、なんだかワクワクします。
広大な土地にブースというかテントが立ち並び、露天のお店もいっぱい出ています。
その他にもフードコートあり、見世物有りで、
もうどこから集まってくるのというぐらいたくさんの人出。
綿菓子やポップコーンなんかも売っていて、お祭り気分が盛り上がります。
驚いたことに、家族連れや若者にまじって、制服の小学生や中学生も並んで歩いてます。
学校行かなくていいのかー。
よくよく見たらなんと先生の引率で、遠足よろしく何組も来ていますよ。
お手軽な社会科見学?
お店を全部回るだけで半日かかってしまいそうですが、
お金を払っての入場なので、物乞いやしつこい物売りはいなくて、
大人も子供も安心して1日楽しめる場所になっています。
それぞれのお店にはプレートがついていて、
店名のほかに、産地や品物のカテゴリーも書かれているので、とても参考になります。
たとえばサリーと一口にいってもその地方によってずいぶん違うので、
ぐるっと見て回るとそれぞれの特徴がよくわかるし、
また同じようなタイプでも、より質のよいものを買うことができます。
見るものみなめずらしく、久しぶりによく歩いて、結局三時間ぐらいすごしてしまいました。あー、疲れた。
なんで? [おもしろインド生活]
ただいまインド時間でもうすぐ朝の9時になるところです。
これから晴れてきそうですが、まだもやっとしていて空気がかなり冷たいです。
陽がさしてくれば、日中は半袖になりたい程気温が上がります。
デリーに滞在するなら、11月と今頃が一番すごしやすいのではないでしょうか。
ブログをのぞいてくださったり、コメントやnice!をくださったり。ほんとにありがとうございます。
記事は書けるのですが、なぜか自分のブログに行けず、お返事の書き込みができません。
もうしばらくお待ちください。