京都 その5 変化(へんげ)する舞妓さんと変身写真 [日本の旅]
夜道に浮かび上がる看板。
見る角度によって、かわいい舞妓さんが次々と変化します。
まるで桂離宮のようですね。
みんなは何を想像するのかな。
今回同行の友人は私より一足先に京都に来ていて
前日にちゃっかり芸者さん姿の写真を撮ってもらってたのです。
日舞の素養のある彼女は、あでやかな黒地のお着物がとてもとても似合ってました。
素敵なのに「笑える」スナップの数々、涙が出るほど笑い転げて大いに楽しませてもらいました。
私も「富士山」のさくらももこさんみたいに変身したかったな。
京都 その4 先斗町~祇園 [日本の旅]
京都の暑さは半端ではなく
桂離宮だけでも くたくたでしたが、
やっぱり夜のお出かけははずせないでしょう。
錦市場を抜け、
京都に来たからには、
こんなおしゃれな表札!さすが京都ですね。(右下に注目!)
さて肝心の舞妓さんですが、会えましたよ!
おねえさんに挨拶してる言葉もかわいらしくて、
京都に来たー という実感が。
「歌舞練場」という文字を見て、厳しいお稽古を思いました。
先斗町のすぐ東は鴨川。
どのお店も川のほうへテラスを張り出していて、ここでもまた「川床」を売りにしています。
全くちがう趣だった貴船川の水もここに通じているとは。
四条大橋を渡り、南座を見上げて、次は祇園へいってみましょ。
京都 その3 桂離宮 [日本の旅]
渡月橋をあとにして、午後は参観予約をしておいた 桂離宮 へ。
お庭はどこから見てもすばらしいように、、随所に工夫が凝らしてあります。
また日本庭園でありながら、ヨーロッパのものをちょこっと取り入れていたり
月を最大限に楽しむための家のつくりなど、見所がいっぱい。
一時間ほどの(散策というより)見学でしたが
ガイドさんより前に出ないように、あまり遅れないようにペースを守って
粛々と歩かなければならなかったので
なかなかじっくりと風情を楽しむ余裕がなくて、ざんねーん。
その中で、一番印象に残ったのは
「ガイドのおじさん」 です。
もう桂離宮か好きで好きでたまらなくて、好きだからなんでもずけずけと言ってしまい、
ガイドブックにのってないようなとっておきの薀蓄と楽しみ方をおすそわけしてくれる
名物ガイドさんでした。
二度三度と訪れるたびにまた違った桂離宮を見ることが出来るのでしょう。
方角を確認するための敷石。
結界の境目を示す石。ここから先は入ってはいけない世界?
京都 その2 嵐山 [日本の旅]
二日目の午前中は、嵐山の 天龍寺 へ。
世界遺産に登録されていて、嵐山を借景としたお庭がすばらしいです。
桜や紅葉の季節に訪れたらその美しさはまた格別でしょう。
みごとな枝垂桜。
お昼ごはんは、渡月橋のたもとにある「渡月亭」で。
おまけ
妙に気になる文字でした。
京都 その1 貴船 [日本の旅]
8月3日から5日まで、京都に行ってきました。
初日は 貴船 へ。
貴船口でバスを降り、鴨川の源流である貴船川に沿って坂を上ります。
鞍馬山が近いので
→牛若丸→天狗?→修験者→とっても険しい山道 と勝手に妄想が暴走してしまいましたが、
実際は、両側に旅館やお料理やさんが並ぶ、ふつうの坂道でした。
貴船神社 には「水を司る神様」が祀られています。
本宮の境内には「御神水」が湧き出しているところがあり、
試しに飲んでみると、元気が出そうなおいしさだったので、
たくさん飲んでしまいました。
「日本のルルド」と呼ぶ人もいる神秘の泉です。
水占おみくじ 楽しい~♪
御神水におみくじを浸すと
文字が浮かび上がってきます。
本宮から少し上ると、縁結びの神様が祀られている結社(ゆいのやしろ)があり、
さらに上流には 奥宮 があります。
玉依姫という女神様が乗ってきた黄色い船(貴船)を隠すために、
まわりに石を積み上げた という言い伝えのある 船形石
神聖な場所で清々しい気分に浸り、緑の美しいもみじを眺めたあとに、
貴船には、もうひとつ 別のお楽しみ! があるのですよ。
上からは木漏れ日が差し、下には川のせせらぎを感じることの出来る貴船の名物 川床 です。
川床でいただくお料理はまた格別!
宮島 その5 世界遺産航路 [日本の旅]
翌日は朝から、いいお天気。
ほんとうはロープウェイで 弥山(みさん) に登るつもりでした。
ところが、夏休みに備えてメンテナンスのため一週間運休だそうです。
下準備の悪さから、ここでもまた予想外の展開。
宮島は昔から「神々の宿る島」と言われ、島そのものが信仰の対象になっています。
また厳島神社だけでなく、島のほとんどを占める深い森も世界遺産に指定されているので
ぜひ上ってみたかったのに。
残念ですが、気を取り直して、予定より早く広島へ戻ることにしました。
帰りは海から川をさかのぼり、原爆ドームまで直接行けるというルートを選びました。
「二つの世界遺産」を結ぶ欲張りなクルーズ。船上から広島の町を眺めるのも面白そうです。
50分ほどでドーム下の船着場に到着。
階段をあがると目の前が平和記念公園です。
十年以上前に訪れたのですが、
今回は福島原発の建屋の映像と原爆ドームがだぶってしかたありませんでした。
原爆ドーム前から路面電車に乗りました。
そして再び 宮島口へ。
きのうは定休日で買い損ねた もみじ饅頭 をGET。
まわりがふわふわで、餡が甘すぎず とっても美味。私はチョコが好き!
お昼ごはんは、「うえの」で穴子飯を食べましょう。
とおもったら、30分待ちというので、お弁当にしました。
レトロなパッケージがnice!
岩国行きの電車の中でいただきました。冷めてもすごくおいしいです♪
旅の終わりは 錦帯橋 です。伝統の木組みがすばらしい!
ロープウェイには乗れませんでしたが、
そのおかげで、隣の県まで足を伸ばして、錦帯橋を見ることができました。
常に神々とともにあり、自然を敬い、自然に逆らわず、自然の美しさをうまく取り入れる。
そうした先人の智恵を守り、伝えている宮島のひとたち。すばらしいですね。
次回(があるかどうかわからないけど)は絶対 弥山 へ
宮島 その4 厳島神社 日没後編 [日本の旅]
宮島に着いた日の夜のおはなしです。
「大鳥居をくぐるナイトクルーズ」というのがあって、
それを楽しみにしていたのですが、
予約の電話を入れると、「今日だけ出ない」という返事。
えー、なんで?お天気が悪いから?
いえいえそうではありません。
晩御飯のときに宿の人にきいてようやくわかりました。
なんと今日七月七日は、一年一度の夜間照明を消す日 だったのです。
ライトアップも夜八時で終了だなんて。あんまりですよー。
こうなったら呑気にビール飲んでる場合じゃないわー。さっさとごはん食べて、
とにかく見るだけでも と海岸へ急ぎました。
あー、水が引いてるー。(潮の干満表も持参してたのにまるで見てなかった)
船に乗らなくても歩いて行けるじゃない。
昼間見た景色とはガラッと変わって、海が遠くへずずずーっと行っちゃってます。
いやー、大きいです。 みごとな 大鳥居。
六本の柱はまるで地面から生えているように見えます。
でも地中深く埋まっているわけではないのですね。
置いてあるだけなのに、それ自体の重みで、台風が来ようともびくともしないのだとか。
横木?のところが箱のようになっていて、おもしになる石がたくさん詰まっているそうです。
本殿のほうまで歩いてみました。水鏡に映ってないとなんだかものたりないかんじ。
どんどん空が暗くなってきました。
観光客はほとんど帰って、カメラをかまえている人たちが数人いるだけです。
ライトアップのための照明ももうすぐ消えてしまいます。
わー、もう真っ暗になっちゃう。
ついに消灯。
そのあと宿まで五分の帰り道のこわかったこと
まだ八時をすぎたばかりなのに、
暗闇で鹿がのそっと動いてる以外、なぜか人っ子一人歩いていませーん。
きょうは 七夕 だというのに、曇っていて星も見えないです。
もしやと期待していた謎解き行灯は、家の中にしまわれたのか、どこにも見当たりませんでした。
夜なんだから暗くて当たり前なのですが、こんな暗い夜は久しぶりでした。まったく。
宮島 その3 厳島神社周辺 [日本の旅]
厳島神社を出たところに宝物館があり、その近くにはひょうきんな顔の仁王さんがいます。
北東側の山には五重塔と千畳閣が。
ソテツが妙に似合っています。
千畳閣は豊臣秀吉の命によって着工されましたが、
途中で秀吉が死んでしまったっため、完成することなく今に至っているそうです。
中に入ると、とてもくつろげる板の間がひろがっています。
階段を下りて 町家通り へ。
家ごとに行灯が飾ってあって、ひとつひとつ なぞとき をしながら歩きます。
暗くなって灯かりがともったら どんなにすてきでしょう。
でも、このあととんでもない展開に。
つぎへ続く…
宮島 その2 厳島神社ですよ! [日本の旅]
広島から山陽本線に乗って 宮島口 というところで降りました。
ホテルのロビーみたいに豪華な地下道を通って港へ出ます。
心配した雨もさほど降ってなくて、やはり私は晴れ女?
ここからカーフェリーに乗って、いよいよあこがれの宮島~。
島までたった10分の船旅なのに、
不思議なことに、
「赤い大鳥居」がはっきり見えてくると、もう空気が違うというか
ただものではないぞー という雰囲気に包まれます。
ずーっと前から来たかった宮島が、すぐ目の前に。
ほんとにうれしいです。
山の緑と海の青によく映えるのはどんな色かを、大昔の人は実によくわかっていたのですね。
感慨に浸る暇もないほど、あっという間に桟橋に到着~。
宿に荷物を預けて、さっそく 厳島神社 へ。
狛犬さんがお出迎えしてくれます。(もちろん鹿もいますよ~)
大鳥居 です。赤の色が安っぽくなくてすごく美しい。
写真で見るよりずっとどっしりとしています。
「海を境内にしてしまっている」 というスケールの大きさに驚かされます。
ここでは鳩ものんびりしていて逃げません。
いよいよお社に入りますよ。
いきなり花嫁さん登場です。
お式が終わったところでしょうか。花嫁さんもお婿さんも、お支度の係りの人もみなさんとびきりの笑顔です。
わ~い こちらまで幸せな気分。
おめでとうございます♪
中へ進むにつれ、段々と厳かな気持ちになります。
奥に三人の女神様が祀られています。
もっと潮が満ちてくると、建物全体が海の上に浮かんでいるように見えます。
おみくじは なんと大吉でしたっ!
「不明門(開かずの門)」。神様だけが通ることのできる門で、人間は立ち入り禁止となっています。
とても赤の色が強いイメージがありましたが、
実際に近くで見ると、想像していたのよりもずっと味わい深いたたずまいでした。
平日で人が少なかったせいか、落ち着いて拝観できてよかったです。
ただ、能舞台は工事中でシートがかけられていて、見ることができませんでした。ざんね~ん。
つぎに続く…
おまけ
笑ってますねー。
「厳島神社に奉納された馬は、何年か経るうちに白馬に変わる」 という伝説があるそうです。
宮島 その1 鹿のおはなし [日本の旅]
震災後、「できるだけ後悔のないように生きよう」 と思うようになりました。
そんなことも影響してるかもしれません。
日本にある 世界遺産 を見ておきたい。まずは 厳島神社 かなー。
とおもった矢先に とみっちさんのすてきな写真!
宮島に行きた~い という思いはますます強くなり、
ついに念願かなって、参拝してきましたよ。
ハイライトはなんと言っても 厳島神社 でありますが、すてきすぎてすぐにはまとまりそうもありません。
それで、今日はこちらの話題。
みんなの人気者、とってもかわいい 鹿 です。
人懐こくておとなしくて、街のあちらこちらで出会います。
群れをなしているわけでもなく、公園や神社の境内にいるというわけでもなく、一匹二匹がゆっくりと歩いています。
夜には交番の前で。さびしそうにこっちをみてました。
宮島の鹿は、奈良の鹿に比べて元気がないように思えて、帰ってから調べてみました。
鹿を大切に思うあまり保護しすぎたり、観光客がむやみに餌を与えた結果、
鹿にとっては害になるような食品を食べて病気になったり
鹿が自分で餌をさがすことができなくなってゴミをあさり、ビニールなども飲み込んでいる
といった弊害がおきてしまいました。
それで、行政側は鹿を野生に還そうと、鹿にえさを与えないように呼びかけたり、ゴミの放置を防ぐ対策をとったりしていますが
鹿を急に野生に戻すこともむずかしく、鹿たちは飢えて弱ってきているそうです。
山の草木だけではまかなえないほど 鹿が増えすぎているという現状もあるようです。
保護団体の活動はこちら。
http://miyajimanosika.blog111.fc2.com/
廿日市市の対応はこちら。
http://www.city.hatsukaichi.hiroshima.jp/kankyo_seikatsu/deer/index.html
よく「自然と人間との共存」といいますが、人間のほうが後から出てきたのにずうずうしくありませんか…。
さすが 世界遺産 だけあって、「わーい 宮島だー」と喜んだり、そうだったのかと考えさせられることもたくさんある旅でした。
次回につづく…