日月潭に行く その4 お手軽クルーズ [お気楽台湾生活]
早めに部屋に入れたので、荷物を片付けてのんびりしてたら、
もう3時すぎ。
日が暮れる前に湖の周辺を散策。それともタクシーで観光コースを回ろうかな。
日月潭には美しい景色だけでなく観光スポットがいくつかあります。
なかでも玄光寺と玄奘寺は
西遊記でおなじみの三蔵法師のモデルとなった玄奘の遺骨が祀られているので有名です。
せっかく日月潭に来たのだから行ってみましょう。
フロントに行ってタクシーをたのむと
「四時にここから船が出るので、それに乗ったほうがいいですよ。」
と薦められました。
玄光寺と玄奘寺にも寄るというので、
ゴアのにぎやかクルージングに続いて、日月潭でも船に乗ることになりました。
湖畔のホテルにはそれぞれ桟橋がついているんですよ。
四時をだいぶまわってようやく船が来ました。
ゆかいなガイドのおじさんもいます。
船はけっこう揺れてます。
家族連れが多いです。
おとうさんがんばってますね。
対岸の水社ハーバーが見えてきました。
こちら側には新しい高級ホテルが並んでいます。
湖の真ん中より東よりのところにあるラル島。
サオ族のかたたちは、ラル島には「祖先の霊が眠ると」信じてずーっとこの島を守り続けています。
島にはサオ族の神様である白鹿とフクロウの像があるそうです。
島のまわりには浮島がとりまいて島を保護しています。
ラル島をはさんで、東側が「日」、西側が「月」のかたちをしているといわれていますが
どうなんでしょう……。
玄光ハーバーに到着。
乗ってた船はよく見たら「錫麟一号」という妙な名前。旗には「ノアの箱舟」って書いてあるし。
桟橋をわたるとすぐ目の前に玄光寺の山門があります。
ここから延々と階段を上ってようやく本堂の前に出ました。
ここは見晴らしが最高!ラル島もよく見えます。
玄奘さんの旅の行程を記した地図。インドまでどれほど遠い道のりだったことでしょう。
船に戻る時間が決まっていたので、残念ながら玄奘寺までは行けませんでしたが、
インド、中国、日本の深いつながりがまたひとつわかりました。(おまけ参照)
船着場に戻ったら雲間から光が差していて、お釈迦様の後光みたいです。
伊達(イタ)サオハーバーに到着。
ここからホテルまではすぐなので、船を下り、伊達サオ商店街を通って帰ります。
フクロウのついた看板。
ホテルに戻って部屋の窓から眺める湖もまた格別です。
つぎに続く……
おまけ
玄奘は大変な思いをして往復17年かけてインドから経典を持ち帰り、
長安の大慈恩寺で、亡くなるまでの二十年間中国語に翻訳しつづけたそうです。
玄奘のお墓は盗掘にあったりして、行方がわからなくなっていたのですが、
その後、日中戦争時に、お棺がたまたま日本軍によって南京で発見されました。
その時に一部は分骨して日本にも運ばれ、埼玉県にある慈恩寺に納められていましたが、
終戦後台湾に分骨され、1955年に玄光寺に祀られたそうです。
そしてさらにその奥に出来た玄奘寺にも分骨されて祀られています。
というわけで、日本にもゆかりのあるお寺なんですね。
クルージング 気持よさそうです。
高校の頃にたまたま読んだ山村美紗の小説で日月潭が出てきて、
行ってみたいなぁって思ったのを思い出しました。
民族色豊かなところだと書かれていたのですがまさにその通りですね。
そして玄奘法師のお墓が日本にも、初めて知ってびっくりしました。
by コリンママ (2010-11-08 17:50)
コリンママさん
台湾時間はなんでもゆったりなので
クルージングものんびりでした。
刺激のあるアクティビティーはありませんが
時間を気にしないで景色を眺めながらボケッとするにはいいところですよ。
by cinnamon-cardamon (2010-11-08 18:06)