NISHAさんの工房 [おもしろインド生活]
今頃九月のはなしです。デリーはまだまだ暑く、昼間は38度ぐらいのころです。
お友達に誘われて
シルクやコットンなどの布地にハンドワークをほどこしてドレスに仕立てたり
アメリカ輸出向けのキルトをつくったりして活躍している
NISHA(ニーシャ)さんという女性の工房へおじゃましました。
場所はデリーの中心部よりかなり南のほうにある、GURGAON というところです。
このあたりは新しく開発されている地域で、おしゃれなショッピングビルがいくつかできています。
映画館も入っていて、チケット売り場は日本とそっくり。
といっても、工房のあるところは、人家もまばらなはずれのほうでした。
NIISHAさんはこの仕事をはじめてからもう23年になるそうです。
今はデザインの学校でも週に二回指導していて、
とても小柄でかわいらしいかんじの美人ですが、パワーは人一倍。
工房一番のおすすめなのか、最初に案内してくださったのが、
パッチワークキルトのベッドカバーやカウチカバーがところせましと積み上げられたお部屋。
次々と広げてくださったものをさわってみると、見た目よりずっと軽いのです。
中綿に使っている綿は特別上質なものだそうです。
色の組合せがどれも絶妙です。
インド風のものもありますが、
アメリカの通販で売っていそうなものや
上品なフラワープリントをくみあわせたフランスっぽいデザインが人気だそうです。
私など一生かかっても一枚もできそうにありません。
複雑で細かいパッチワークキルトの数々にめまいがしそう。
工房の中は天井で扇風機がまわっているのですが、
このところまた夏の暑さが戻っているとかで旅行者の私にはかなりこたえます。
いくら素敵なものでもキルティングを買う気にはなれず、
お洋服を注文するという友人について、作業場を見せていただくことにしました。
ワンフロアーのかなり広いスペースの中でたくさんの人が働いていて、
カッティング、刺繍、スパンコールやビーズの留め付け、
ミシンによるソーイング、キルティング、アイロン仕上げなど
工程ごとにグループに別れて手をうごかしています。
大きな台の上には、すでに出来上がって名札のついたものも無造作にならべてあります。
それを参考にして、デザインを決めたり、試着させてももらえるので、
気に入れば同じものもオーダー出来ます。
おとなしい柄のプリントでも、刺繍やビーズワークなどをプラスするととたんにゴージャスに。
すばらしい手仕事に目をうばわれ、時間のたつのも忘れてしまいそう。
シルクやシルクオーガンジー、ジョーゼットなどを使った素敵なドレスや、かわいいコットンプリントのブラウス。
どれもNISHAさんのセンスが光ります。
オーダーする場合は先に生地を選びます。
インド風のも、そうでないのも、無地のもプリントも、棚にぎっしりはいっていて、
どれも素敵ですごく迷いますが、それも楽しい時間です。
結局木綿の生地を二種類選んで、ブラウスを作っていただくことにしました。
先客があってかなり待たされましたが、
その間もずっと、工房の人たちのすばらしい手作業に見入ったり、
ドレスを見せていただいたりしていました。
わたしの番になって「デザインは今着てるのと同じでボーダーはここに入れて」と言ったら、
選んだ生地のきれはしをノートに貼って、ぱぱっと採寸してくれて終わりです。はやいっ。
出来上がりはまだ先。
細かいスパンコールもちょっとだけつけてくれるそうで、どんなふうになるのかたのしみだわ~。
後日談
手元に届いたブラウスは、小さいスパンコールもちりばめられていて、それはそれは美しいものでしたが、
どういうわけかサイズが全く合わず……
実際にこんな作業を見られたなんて すごいです!
サイズが合わない・・・どうしましょう!?
でも世界で一枚だけの、いろんな意味で思い出の一枚ですね♪♪
by コリンママ (2009-12-17 18:46)
コリンママさん 眺めてるだけでもしあわせですが、一枚じゃなくて実は二枚もたのんでしまったので、何かにつくりかえようかと考え中。
りぼんさん 始めまして。見てくださってありがとうございました。りぼんさんの写真すごすぎます。
ほりけんさん NICE!をありがとうございました。
by cinnamon-cardamon (2009-12-18 08:51)