映画「アレクセイと泉」 [映画やドラマのこと]
菅首相が中部電力に浜岡原発のすべての原子炉停止を要請しました。
「廃炉」ではなく「停止」ということですが、まずはうれしいニュース!
一方で、原発停止要請があまりに急だったということで、地元では困惑も。
恩恵を受けてきたにせよ、安全と思い込まされて原発とともに生きてきた人たちも被害者なんですね。
そもそも地震大国の日本列島に原発があること自体、ありえないでしょー。
これから日本の原発はどこへ向かっていくのでしょう。
自民党は原発推進といっているので、政権がかわればまた逆戻り???
今日は浜松で「アレクセイと泉」という映画を見てきました。
舞台となったのはベラルーシ共和国の小さな村です。
今から25年前、チェルノブイリ原発で爆発事故が起こったために、
住民に政府から移住勧告が出されました。
約600人の村人たちのほとんどが村を去り、
残ったのは55人のお年寄りとただ一人の若者であるアレクセイだけでした。
放射能によって森も畑もどこもかしこも汚染されてしまった村。
それでも残ることを選択したひとびとの、
力強くてしかも愛とユーモアと感謝にあふれた日々の暮らしが、ゆったりと楽しげに綴られています。
村の中心にある「泉」は、生活用水を得る唯一の場であるだけでなく、
(お水をくみ上げたり、よごれたシャツを足で踏み洗いしてたり、また別のおばあさんは青菜を洗ったりしてるんですね)
皆の心のよりどころであり、教会のような神聖な場所ともなっています。
そして驚くべきことは、
この泉の水からは、何回測定しても放射性物質が検出されない…。
ほんとうに豊かなくらしとはなにか。
便利になることがはたして幸せなのか。
原発のことだけでなく、様々なことを考えさせられる映画ですが、
アレクセイの語り口のように、あたたかくてさわやかなものが心に残りました。
監督は本橋成一さんというかたです。
監督のトークもあたたかくて誠実で、すばらしかったです。
機会を見つけてぜひご覧ください。
または、上映会を開いちゃおう というかたはこちらをどうぞ。
http://movies.polepoletimes.jp/info/
纐纈あや監督のドキュメンタリー映画『祝(ほうり)の島』も面白そうですよ。
予告編 http://www.youtube.com/watch?v=fn2qN9kp204
コリンママさん
nice!をありがとうございました♪
by cinnamon-cardamon (2011-05-08 13:18)