息もできない(追記あり) [映画やドラマのこと]
主人公は暴力と汚い言葉を吐くことしか知らないチンピラです。
義理と人情のやくざ映画じゃありません。
見終わってスカッとするアクションものでもありません。
暴力シーンは、めちゃくちゃ心がつらいです。
いろいろなものに対して憤っています。
どうしようもない親や、行き場のない現実や、もちろん自分にも。
偶然出会った女子高生と、次第にこころを通わせて、自分の生き方を見つけていくのですが。
製作・脚本・編集そして主演をひとりでこなしたヤン・イクチュン監督。
かっこいいです。
髪も眉毛も短くしてほんとにチンピラみたいだけど
ユーモアとやさしさがあふれています。
けなげ且つ肝っ玉のすわった女子高生役の女優さん、nice!
断ち切りたくても捨てることの出来ない親や兄弟との葛藤や、
世の中や自分自身に対する苛立ちは、
程度の差はあれ、誰でも経験することでしょう。
国柄も違い、映画の中の状況は特殊かもしれませんが、
ちくちくと心の中をついてきて、観ているほうも 息もできない。
追記
渋谷のRISE Xの内部。ちっちゃいけど好きな空間です。
「息もできない」は6月18日まで
綺麗事でない映画から学ぶもの、改めて気づくものなどなど、
結構ありました。
それがこのごろは邦画でなく、アジアの他の国の映画だったり。。。
by コリンママ (2010-05-30 03:54)
コリンママさん
ありがとうございます。
いろいろな準備でお忙しいのに、明け方に読んでくださったのですね。
神様からいただいた休暇を楽しんできてください。
by cinnamon-cardamon (2010-05-30 15:39)