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日月潭に行く その7 台湾紅茶とビンロウの林 [お気楽台湾生活]

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地味なお花と思っていたつわぶきがこんなにまぶしいとは。 

昨日の雨がうそのように晴れて、

今日は穏やかな、というか気持ち悪いぐらい暖かでした。

めずらしく風邪を引いて数日間不調でしたが、

ようやく元気になりました。

久々に日月潭のつづきです。

写真なくてごめんなさい。

 

 

文武廟を後にしてしばらくは湖が見え隠れしていましたが、

国道をさらに北上するので、日月潭ともお別れです。

はるばる来たのに湖をぼけっと眺めただけで終わっちゃったなー。

 

次は台湾紅茶のお茶園へ。

山道をどんどん登ります。

ビンロウ(おまけ参照)の林やときどきバナナ畑もありますが、お茶の木はどこに?

だんだん道が細くなってきて、ダージリンを思い出します。

でもこっちの道路は舗装されてるし、谷側には ちゃんとガードレールもついてます

 

ビンロウは幹がまっすぐで等間隔に植えられているので、

ほそくて長い柱が何本も立っているようでとても美しいです。

地理の授業で習ったプランテーションってこんなかんじかな?

とにかくどこまでも続くビンロウの林です。

 

しかし、よーく見るとその木の下に、所々柑橘類の木お茶の木が生えてます。

うちの近所にある整然としたお茶畑とはあまりに違っていて、見過ごすところでした。

お茶の木がまるで椿の木のよう。

葉っぱがすごく大きい!

 

ようやく着いたところは 和菓森林 というお茶園。

製茶場を通って、最後にお店で試飲させていただきました。

 

阿薩姆紅茶(アッサムティー)

80年ぐらいの古木だそうです。

インドで飲んだアッサムティーと同じ強い味。ミルクティーやレモンティーに向いているそうです。

 

紅玉紅茶(台茶18号)

新しい品種で、台湾の野生の山茶とミャンマーの大葉種の紅茶を交配。

天然のシナモンと薄荷の香りを含んでいるとか。

個人的にはあまり好みじゃないけど、ミルクティーにしたらいいかな。

とにかくめずらしい他にはない香り。

 

紅宝石紅茶

台湾の野生の山茶で100年ぐらいの古木です。

当方美人に似た味で、フルーティーな香り。甘みがいつまでも口の中に。

 

祖母縁紅茶

一番古い木で、これは新芽の白いところが含まれていて

フルーティーな香りも味もダージリンの紅茶みたいです。

飲んだ後にすっきりとした甘みが残ります。

これを購入しました。

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実は日月潭紅茶も日本人と深いつながりがあるのです。

このあたりのお茶栽培は、日本人が統治時代に、

日月潭北部の気候と土壌がインドのアッサム地方に似ているとして、

アッサムの茶種を導入したのが始まりだそうです。

それで土地柄にうまく合って非常に上質な紅茶が出来たのですね。

イギリスで高い評価を受けたり、天皇の献上品ともなりました。

 

しかし、日本の敗戦後は品質を維持することができなくて 

次第に売れなくなって、ビンロウの栽培が主になっていったそうです。

ところが1999年の台湾大地震の後、被災地に対する政府の積極的な援助もあって、

住民たちが団結して再建に立ち上がりました。

その一環として、品質の高い台湾紅茶を復活させたということです。

 

ここの茶園には、日本統治時代に紅茶の製茶工場があったそうで、

おじいさんが当時日本人から学んだ技術と、お茶の木を、代々ずっと守り続けてきたのですね。

お茶の葉は全部手摘みで、やっぱり「一芯二葉」を摘むそうです。

 

台湾に行った当時は紅茶といえば輸入物で、

それもリプトンのイエローティーバッグで出すのが最高のおもてなしというかんじでしたが

今ではインドに負けない台湾産の紅茶が飲めるようになったのです。

すばらしいことですね。

 

 

 


おまけ

[かわいい]檳榔(ビンロウ)とは?   

椰子の木の一種ですが、ビンロウの実は覚醒作用があり、噛むと眠気覚ましになるので、

長距離トラックの運ちゃんなんかが愛用しているらしいです。

石灰と混ぜて噛むと唾液が赤くなって、

口の中も吐いた唾も真っ赤。

まるで血のような色で、初めてみたときはそれはもうびっくり。

道路脇も、マンションのエレベーターの中も 流血事件の後みたいで

気持ち悪いというより、恐ろしかったです。

 

発ガン性が高いということで、ビンロウ売りは台北ではほとんど見られなくなりました。

唾を吐いたら罰金もあるので、道もきれいになりました。

でも地方に行くと、道路沿いで露出度の高い服装のお姉さんが売ってますよ。


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コリンママ

この台湾紅茶も有機栽培なのでしょうか♪
香りを想像して・・・
とってもいい気分になっています♪♪
by コリンママ (2010-11-24 10:20) 

cinnamon-cardamon

野生種なので、有機栽培の認定をもらうのがむずかしいみたいです。

説明をきいたのですが、中国語がいまいちわからなくて……

(この辺のお話はきっとヨーダさんのほうが詳しいですよ。)

でもとにかくお茶はおいしくて幸せな気持ちになります。
by cinnamon-cardamon (2010-11-24 11:18) 

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